ベトナム人の宗教は?

東南アジアにあるベトナム、中国の影響を多く受けている国のように見えますが、実際にはどうでしょう?宗教の観点からベトナムの文化を見てみましょう。

 

宗教信仰の割合

ベトナムで信仰されている宗教の割合は、仏教約80%、キリスト教約10%、残りの10%ほどを、ベトナム中部に多いヒンドゥー教、また南西部の一部の地域で非常に発展しているベトナム独自の新興宗教のカオダイ教が主な信仰宗教となります。

 

しかし、実際には約80%と言われる仏教徒の中には信仰心が薄れており、アンケート調査などを行うと、約70%が『無宗教』を選択し、仏教徒キリスト教がそれぞれ約10%でほぼ横並びという結果になるようです。なお、この「無宗教」という考えは都心部の若者の中に広く広まってきており、そういった面は日本と同じと言えるかもしれません。

 

積極的に寺院へ行かない仏教

東南アジアの国々に多いのは日本に伝来した『大乗仏教』と異なる、『上座部仏教』と呼ばれるもので、お隣のタイと同じ流れの仏教になります。しかし、タイでは寺院へのお参りは日常の生活の一部といった感じがありますが、ベトナムではそういったイメージはほぼなく、寺院へお参りに行くというよりは、観光地としての寺院を見に行くというイメージの方が強い気がします。

 

また、この流れは都心部、若者に広く広がっており、合格祈願、出産祈願、商売繁盛祈願といった時にしか寺院を訪れない傾向も強いようです。こういったところも日本に似ていると言えるかもしれません。

 

ミサを欠かさないキリスト教

かつてフランスの植民地となっていたことが影響していると思うのですが、ベトナムには以外と大きなしっかりとした教会がちらほらと存在しています。特にホーチミンは人口が多いこともあるためか、寺院を見かけるよりも教会を見かける方が多いような気がします。

 

日々教会へミサに行くかというと、仕事や子供の世話のことなどもありなかなか教会へは行けないようですが、日曜日のミサは余程のことがない限り教会を訪れるようにしているようです。(平日も時間があればミサに行かれています)

 

こういう一面だけを見ると、ベトナムという国は仏教徒の国ではなくキリスト教の国なのでは?と思うかもしれません。

 

その他の宗教

勢力が小さな宗教はいろいろありますが、ベトナムの特徴はベトナム独自の新興宗教である『カオダイ教』があることではないでしょうか?

 

この宗教は、仏教、儒教、道教、キリスト教にイスラム教と世界中の主だった5つの宗教の良いと思われる部分を全て取り寄せて作った宗教で、一番の特徴は「目玉」をシンボルとしていることです。また、聖人として崇めるのも、キリスト、お釈迦様、観音様、ムハンマドさらにはソクラテス、トルストイ、李白、老子なども仰ぐという非常に得意な宗教だと言えます。

 

ちなみに、このカオダイ教の本山は一種の観光地にもなっており、ホーチミンから車で90分ほどの場所にあるので機会があれば尋ねてみてください。

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