スペイン人の宗教と日常生活への影響は?

スペインは、カトリックの影響がとても色濃い国です。

 

国民のほとんどはカトリックですが、毎日、毎週必ずミサに行くという熱心な信者もいれば、形式的にカトリックであるだけだ、という人もいて、街の中でも現在のカトリックの教会の在り方など批判を耳にすることもよくあります。

 

とはいえ、子どもの頃からカトリックとして育っていて、生まれた時の洗礼、スペイン版七五三とも言われる10歳でのコムニオン、18~20歳前後に行われる堅信(カトリック信者として歩むかどうかを決断する)などのカトリックの儀礼は、たいていのスペイン人が経験してきています。

 

そういった儀礼を通じて、また親や学校での教育によって、自然とカトリックとしての意識を持っている人も多いので、表面上は熱心に見えなくても、相手の宗教を尊重する気持ちを持って接することはとても大切です。

 

身近な例で言うと、教会や大聖堂の中で、汚い言葉を使ったり、挨拶以外のキスをしたりしないなどです。実際に私もスペイン人の彼から注意された経験があるので、そういった場所では、カトリックの人にとってそこが聖なる場所であるということを意識して行動するのが良いと思います。

 

そして、文化にもカトリックの影響は見られます。例えば、セマナサンタ(聖週間)やクリスマスは年間を通じて特にカトリック色の強いイベントです。

 

セマナサンタは特にアンダルシア地方を中心に盛んな行事ですが、普段は教会に行かない人たちも盛り上がります。イエス・キリストや聖母マリアなどの像を乗せた山車を大勢の人で運び、街を一周します。

 

場合によっては、とても厳かに、静寂を保たないといけない場合などもあるので、そういった行事に参加する際には、周りに迷惑や失礼にならないように注意しましょう。

 

また、宗教が大きく関わる行事として結婚式はもちろん、お葬式も教会で行われます。どうしてもお葬式に参列できない場合には、近くの教会や大聖堂のミサに参加するなど、日本人からするととても信仰心が厚く見えることもあります。

 

一般的にもよく言われることですが、宗教に関する話題はデリケートな問題をはらんでいることもあります。興味を持って、質問をしたり、話を聞いたり、教会や大聖堂などを訪れたりすることは、スペイン人にとっても嬉しいことだと思いますが、議論になりそうな内容や問題に関しては、無用なけんかや言い合いを避けるために、慎重に、言葉に注意して話すことをお勧めします。

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