ドイツ人の宗教は?

ヨーロッパ諸国といえばそもそもキリスト教徒が多いイメージですが、ドイツの最大の宗教もキリスト教です。世界史の授業でお馴染みの、16世紀に宗教改革を起こしたマルティン・ルターもドイツの人でした。

 

現代のドイツでは全人口の約6割強の人がキリスト教を信仰し、その中でもカトリックと福音主義信徒がほぼ同じくらいの割合で多いそうです。ドイツの街中では至る所に教会が建ち、定時になるとお祈りの時間を告げる鐘があちこちから鳴り響きます。

 

キリスト教の次に多いのが無宗教で全人口の約34%ほど、トルコ移民も多く住むドイツですから、イスラム教徒も全人口の約5%ほどを占めます。

 

ドイツでは仏像を飾っているお店や個人宅をよく見かけますが、これは置物として流行っているためです。実際の仏教徒は実はごくわずかで、全人口の0.3%ほどしかいません。また、ユダヤ教徒も全人口の0.3%ほどです。

 

そんなわけで、ドイツは政教分離を原則とした国家ですが、国内最大宗教であるキリスト教と人々の暮らしが密接に関連しています。

 

例えば日曜日はキリスト教でいう安息日にあたるため、法律で小売店の営業が規制されています。祝日も、キリスト教で定められた祭日に因むものが多いです。

 

また「教会税」なるものがあり、キリスト教徒として登録している国民から所得税と一緒に徴収されます。教会税で徴収されたお金は国から教会へと流れ、教会の維持に大きく貢献しています。

 

しかし昨今のドイツでは、宗教に縛られるのを嫌い教会から離脱する若い人も増えています。教会や世間の考え方も、時代に合わせて徐々に緩和してきています。

 

80年代以前ではキリスト教の教えから、婚前交渉はドイツでも厳しく批判されてきました。しかし90年代からはより自由な風潮になり、現代ではごく普通のこととなりました。

 

若い一般的なドイツ人と付き合う上では、宗教的なタブーというものはほぼ感じないでしょう。とはいえ、それほど信仰心のない人であっても、冠婚葬祭などで教会を訪れたり、キリスト教に則った儀礼に参加することはもちろんあります。もし参加を誘われた場合は、相手の信仰に合わせたTPOを心がけましょう。

 

ドイツ人と付き合う場合は、実は宗教的タブーよりもベジタリアン的タブーに遭遇する方が圧倒的に多いです。ドイツにおけるベジタリアン人口は現在約700万人ほどだそうで、今後も増加していくと予想されます。

 

ベジタリアンと一言でいえども、卵や乳製品なら大丈夫という人から完全菜食主義者の人まで程度は様々なので、食事を振る舞う際は特に気をつけなくてはいけません。

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