フランス人の宗教・信仰心は?

このページでは、フランス人の宗教・信仰心について紹介したいと思います。

 

1.フランスのキリスト教徒(カトリック)

 

フランスはかつて歴史的に重要であった宗教はキリスト教であったことから今でもキリスト教徒が6割以上でその中でもカトリック教徒がほとんどを占めています。

 

復活祭、クリスマス等、キリスト教のイベントの日の前後には学校や、職場もバカンス、休日となります。フランスじゅうに、教会があり、素晴らしいステンドグラスなどを見ることができます。

 

かつて自分はどこの教会に属しているかという記帳がされたものがありキリスト教会が、市役所の住民登録のような役割を長年務めてきたため、教会に属さない人は不法にその土地に住んでいるような扱いをする人も、かつてはいたようです。

 

私立の学校も、キリスト教、カトリック系のものが多くあります。公立の学校は宗教色を出すことは禁止となっておりいろんな宗教の子供たちが一緒に学んでいます。

 

生活の中にも、キリスト教の行事が根付いており、1月のガレットドロワというパイを食べる行事などは有名で大統領が毎年主催したり、学校でも給食の時に食べたり、各家庭でも食べられ、中に入っているフェーブというちいさな人形を当てたひとがロワ(王様)となります。復活祭の卵のチョコレート探しや、クリスマスなどが有名です。

 

毎日曜に教会に通う、敬虔なクリスチャンもいますが、近年、若い世代では洗礼を受けているけれど無宗教のような態度の人が増えています。

 

2.その他のキリスト教

 

プロテスタントは、フランスでは少数派です。

 

歴史的背景として、かつてフランスのプロテスタント教徒はユグノーとよばれ、カトリックとの内乱があり1572年のサン バルテルミの虐殺で、カトリック教徒が、プロテスタント教徒を大量に虐殺したということなどもあります。

 

宗教戦争は、「ナントの勅令」の1598年まで続き、プロテスタントにも宗教の自由が与えられたのですが
その後ルイ14世により、その勅令を廃止、カトリック中心の権威主義国家となり、多くは国外へと逃れていき現在は少数派となりました。

 

アフリカからの移民で、フランスに帰化した人なども多く住んでいるところでは、アフリカ系のキリスト教徒も多く、ほとんどの人がプロテスタントのバプテスト教徒です。独自の教会もありますがカトリックのものとは違い、質素なつくりのものがほとんどです。

 

モルモン教等、その他のキリスト教徒もいますが、かなりの少数派です。

 

3.フランスのイスラム教徒

 

フランスには、アラブ系フランス人も多く、とくにアルジェリアの移民やその2世など、イスラム教徒が多く、近年は、アフリカからの不法移民なども含めかなりのイスラム教徒がフランスには存在します。

 

最近問題になっている、テロリストの問題などもあり、一般的なフランス人にとっては、イスラム教徒を快く受け入れない人も多くいます。

 

また急激に、イスラム教徒が増えているにもかかわらず、モスケの数が足りず、十分な広さもないことから多くのイスラム教徒が、道にはみ出してお祈りをするということが問題になり、公共の場(道など)でお祈りをすることは現在は規制されています。

 

イスラム教徒は食品も、お祈りがしているものではないとだめ、アルコールはダメ、豚肉はダメなどの規制がありフランスでも、イスラム教徒用の食肉店なども多くあります。

 

アラブ系の、レストランも多くあり、クスクスや、ケバブの店などフランスじゅうに定着しておりイスラム教徒以外も、よく利用しています。

 

4.フランスのユダヤ教徒

 

フランスにも、ユダヤ教徒はいますが、第2次世界大戦の時に、ドイツ軍がフランスを占領していた時代には、多くは強制収容所に送られ死亡するという悲しい歴史の後、生還した人もいますが、少数です。

 

ユダヤ教のお祈りをしてあるかどうかというサインが、食品などに書かれているものが普通のスーパーマーケットにも売られています。ユダヤ教の人用のスーパーマーケットもあります。

 

いまだにユダヤ教徒に対する差別があり、問題になっています。

 

5.無宗教の人も多い

 

フランスでは、宗教の自由があるため、無宗教の人も現在は多くいます。約20パーセント以上は、無宗教だそうです。

 

フランスのどの地方なのかよって違いはあり、都会ほど無宗教の人が多いようです。一応カトリックというかんじで、子供の時には親が洗礼などを行い、カトリックだけれどもあまり熱心ではないという人も多くいます。

 

新興宗教もないわけではありませんが、日本よりも規制などが厳しいようです。

 

6.自分の宗教とは違うからと毛嫌いしない日本人

 

日本人の多くは、七五三は神社、結婚式は教会、死んだら仏式と、一人でいくつもの宗教に属していたり、あまりほかの宗教だからと憎みあうということをしないという特徴があると思います。

 

それは世界的には、とても珍しく、平和であるということは日本人のそういう感覚も手伝っていると思います。

 

フランス人のほとんどが、カトリックですので、いろいろなイベントもキリスト教のものですが、せっかくですので楽しんで参加しましょう。

 

教会のミサにもキリスト教徒でなくても参加できます。ただ観光気分ではなく、宗教の神聖な場所であるという尊重する気持ちは忘れないようにしましょう。

 

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