私は、北欧出身の女性とお付き合いすることが初めてだったのですが、良い意味で日本人の感覚とのズレが少なく、価値観を共有し合えました。

 

見た目は、金髪で青い眼をしており、日本人などの東洋人とは全く違うのですが、心はとても似ているように感じられました。この感覚を特に感じたエピソードは、私が彼女の故郷を訪問した時です。

 

彼女の家族が空港まで迎えに来てくれて、車で彼女の実家まで1.5時間ほどかけて向かいました。私は、彼女がとてもおしゃべり好きだったので、彼女の家族も車の中で弾丸トークをしてくるのかなと思っておりましたが、とても無口でお父さんはほぼ一言も声を出さずに実家まで着いてしまいました。まるで、日本の堅物な頑固オヤジのように・・・。

 

女性たちは、最初はシャイなのか無口でしたが、初日の夕食時にはいろいろ話を振ってくれて、とても和気あいあいと接することができました。お父さんは、それでもなお無口でほとんど話しかけてくれませんでしたが、ある日「釣りに行こう」と急に誘ってくれまして、近くの湖へ出かけたのですが、その時に一言「娘をサポートしてあげて下さい」と丁寧に言われました。

 

その時に、「何か本当に、日本の田舎の家庭にいそうなオヤジだなぁ」って思いました。お父さんは、無駄な言葉は一切言わず、ただ寡黙でいるその雰囲気が、私をそのように感じさせたのだと思います。

 

また、彼女と付き合ってみて良かった点の一つに、フィンランド文化に触れることが出来たという点もあります。フィンランドというと日本からもとても遠く、よく街角で見かける外国人の中でもとても稀有な存在だと思います。

 

フィンランドサウナやルイスレイパというライ麦パンなど、日本では出会うことない様々な文化を体験することが出来たことも彼女とお付き合いしたからであると思います。何よりもフィンランドの壮大な自然を堪能できたということが、私の中では一番大きい思い出です。

 

フィンランド人の彼女と接する中で、見習わなければならないと感じたことは、誰に対しても優しい親切な気持ちで接することです。このエピソードは日本でのことなのですが、ある日彼女と電車に乗っていると、目の前でもないちょっと離れたところにいる小さいお子さんを連れたお母さんが立っておりました。

 

その日は、いろいろ買い物をしたので、私も彼女もたくさんの荷物を持っている状態でしたが、自分の座席をそのお母さんに譲るために、自分の荷物を一旦座席に置いて、そのお母さんをカタコトの日本語で一生懸命座席まで誘導してきました。

 

異国の地で、日本語もまだ不慣れなのに率先して、そのお母さんを座らせようとしている彼女を見たときに、「しっかり日本語を話せる私がなぜ先に、そのお母さんの元へ向かわなかったのかな」と思い、すごく落ち込んだことがありました。

 

彼女の優しさに、胸を打たれるエピソードは数え切れませんが、本当に「優しさには国境なんてないんだなぁ」と感じました。

このエントリーをはてなブックマークに追加