アメリカ人の仕事観は?

日本人とアメリカ人では仕事に対する考え方がまるで違います。

 

まずアメリカ人は日本人のように「会社に尽くす」という考えや忠誠心は全くありませんし、会社側もそれを期待していませんので、身を削るようなサービス残業や休日出勤なども考えられません。

 

仕事終わりは当然疲れていますし、それぞれ家族もいるので、日本のような慣例化した飲み会はないですし、参加を強制されるような圧力も感じません。

 

ただ、同僚や上司を友人として休日に誘い飲みに行くことはよくありますし、職場に家族を招いて楽しむ行事も多いです。

 

また、従業員は「社員の一人」というより「個人」として働いているという意識が強く、自分に関係のない仕事を手伝ったりすることは珍しく、休暇や手当などは取得するためにあるもので、遠慮は要りません。

 

私が日本で働いていた時は、休むと同僚に迷惑がかかるので、年次休暇は一日も使いませんでしたが、主人は年間90日の有給休暇を全て消化していたので、唖然としました。

 

あと、アメリカ人は職場でも時間や約束にルーズで出勤・退勤・欠勤が曖昧です。仕事に大きく支障が出たり、極端に苦情が出なければ、雇用者も労働者も多少のルール違反は許されている気がします。

 

私の主人は公務員ですが、彼の上司は仕事が溜まっていない日は何か理由をつけて欠勤したり早退したりします。主人も私が妊娠した時は、検診の度に休暇をもらいました。彼が休んだことで、業務に影響が出ていたようですが、職場も彼もそれで大丈夫だったようです。

 

また、日本と考え方が大きく違うと思ったのは、「仕事への責任感」についてです。アメリカでは購入した商品が不満であれば、すぐ返品できますが、それが不良品であっても会社側は特に謝りません。

 

病院の受付のミスで予約が取れていなかった時も、他の患者のカルテと取り違えられて手続きが遅れた時も、特に悪びれる様子はなく、受付の人に「あら、残念だったわね」と笑顔で言われただけでした。こんな時、日本人のように仕事に対する責任感が強ければ、仕事の効率も上がるし、謝罪もすぐにできるのになと思うことがあります。

 

そして、アメリカ人の「仕事の進め方」もまた日本人とは大きく違う点があります。企業の商品開発を例に挙げると、日本企業の場合、立案してから会議や実験を長期的に行って実用化を検討し、満を持して売り出すのが基本だと思います。

 

しかし、アメリカでは100実践して1つ成功できれば良いという考えがあり、商品を売り出した後に不良品を回収しながら改善していくことが多いです。立案から販売までのスパンが短く、リスクマネジメントのスキルが高いのはアメリカ人の仕事の特徴だと思います。

 

私の主人もそんな仕事スタイルの延長で生きている人で、日常生活でも新しい事を思いついては実践し、高い確率で失敗します。プランを見直さないのでトラブルはつきものですが、いざ問題が発生した時の解決能力の高さやメンタルの強さには敵いません。

 

私が綿密な計画を立てている時に、主人はすでに仕事を半分終えていることもよくあるので、彼の仕事スタイルから学ぶことは多いです。

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